ハンドボールの歴史(中世~現代)

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中世から各地で現代ハンドボールに近いの形のスポーツが形成され始める。ここではそれらについてまとめる。

19世紀の初頭ごろには各地で現代のハンドボールのような競技がうまれていた。その後、それらの競技がまとめられて現代のハンドボールが完成した。

デンマークのhandbold

・19世紀末にデンマークで、エアンスト(R.N.Erhanst)が実施。
・1チーム16名
・コートは30 m~50 m
・ゴールは3m×2 m
・ゴールエリアは4~7mの長方形
・最初の試合の記録は1904年

チェコ共和国のhazena

・1905年に女性のためのオリジナルの集団球技として設立。
・ルールは現代の7人制ハンドボールととてもよく似ている。
・1チーム7名
・コートは30 m×45 m
・ゴールは2×2 m
・ゴールエリアは6 mの半円
・現代の7人制ハンドボールと大きく違うのはコートが3つのエリアに分かれていることである。コートプレイヤーにも明確な役割が決まっており役割によってプレイすることができるエリア、できないエリアがある。

ウクライナのgandbol

スロバキアのhadzana

ウクライナのgandbol

ドイツのtorball

・ボールを持って走ること、3秒以上ボールを保持すること、相手ボールを接触プレーで奪うことが禁止されていて、サッカーのボールを使用し、投げ渡しによってのみ進むパスゲーム。
・11人制ハンドボールの考案の元になった。
・1915年にベルリンで、マックス・ヘイジュアによって考案。
・1チームは4~14名
・コートは20 m×40m
・ゴールは2 m×2 m
・ゴールエリアは4 mの半円

Raffball

7人制ハンドボール、11人制ハンドボールの考案

競技として徐々に形作られるハンドボールでも述べたように19世紀の終わりごろに北ヨーロッパで現代ハンドボールの大まかな形が完成した。
これらに基づいてデンマークで7人制ハンドボール、ドイツで11人制ハンドボールが考案された。この7人制、11人制ハンドボールが現代ハンドボールの発祥だと言われている。

7人制ハンドボール

・1906年、デンマークでホルガー・ニールセンによって最初のルールが制定、刊行。
・ホルガー・ニールセンは軍人、体育教師、オリンピックメダリストであり、人工呼吸法でも有名な人物。

11人制ハンドボール

・RaffballやTorballなどを基に考案。
・1917年、ドイツでMax Heiser、Karl Schelenz、Erich Konighによって最初のルールが制定、出版。
・1919年、Karl Schelenzによってルールが改良し、「ハンドボール競技規則」を制定。その後、1920年にベルリン体操連盟の名で刊行。
・1925年、ドイツとベルギーの間で最初の男子国際試合が行われた。
・1930年、ドイツとオーストリアの間で最初の女子国際試合が行われた。

現代ハンドボールの発祥はデンマーク?ドイツ?

7人制ハンドボールがうまれたデンマーク。11人制ハンドボールが生まれたドイツ。
現代ハンドボールの発祥はこのどちらかだと言われている。一昔前はドイツ発祥説が有力だったが、最近はデンマーク発祥説が有力となってきた。
なぜなら、ホルガー・ニールセンが1906年に刊行したルールブックが残っているからである。
しかし国際的には、Karl Schelenzが残した功績や最初の国際試合を行ったことからドイツ発祥説もまだまだ根強い。
発祥がどこか決めるにはまだまだ議論を重ねる必要があるようだ。

11人制から7人制ハンドボールへ主流が移る

当初は11人制ハンドボールが主流であったが、徐々に7人制ハンドボールの方に主流が移る。同様に、屋外から室内へと主流が移った。

屋外から室内へ

・1925年に男子、1930年に女子で11人制ハンドボールの国際試合が行われる。
・1926年、国際アマチュア陸上競技連盟の総会が屋外ハンドボールの国際ルールを作成するように委員会を指名。
・1928年、19か国で国際アマチュアハンドボール連盟(InternationalAmateurHandballFederation。略称IAHF)設立。国際ルールの統一化が行われる。
・1936年、ベルリンオリンピックで男子の11人制屋外ハンドボールが採用。しかし、その後のオリンピックではハンドボールは採用されなかった。
・1936年以降、屋内ハンドボールが北ヨーロッパの国々で発展。屋外ハンドボールから室内ハンドボールへ主流が移る。

7人制から11人制へ

・1938年、ドイツで男子世界選手権が行われる。その後1995年まで4年毎(3年毎の場合も)に開催される。
・1946年、国際ハンドボール連盟設立。
・1962年、女子が7人制で一本化。
・1967年、男子が7人制で一本化。

その後

・1972年、ミュンヘンオリンピックで男子の7人制ハンドボールが採用、再び世界の舞台に浮上。
・1976年、モントリオールオリンピックから女子ハンドボールが正式種目に追加。ハンドボールの人気の高かった北・東ヨーロッパが強豪国に。
・1995年、世界選手権が2年毎に開催されるようになる。この年はアイスランドで開催された。

現代

オリンピック競技として

ミュンヘンオリンピックで男子の7人制ハンドボールが再び採用されて以降は、オリンピック競技として定着している。女子のハンドボールも同様に、モントリオールオリンピックで採用されて以降定着している。

世界選手権

世界選手権は男女とも2年に一度行われる。
ヨーロッパ勢が上位を独占した時代が去り、男子はアフリカ勢、女子は韓国、ブラジルが台頭。
ちなみにヨーロッパ勢は、男子の世界選手権で1938年以来、2015年準優勝のカタールを除いた全てのメダルを独占していた。
女子も、2013年にブラジルが優勝するまでヨーロッパ勢が全て優勝していた。

国際ハンドボール連盟(略称IHF)

2009年時点の国際ハンドボール連盟には166の連盟が所属している。チームは約79万5千チーム、選手は約1900万人である。
2011年時点で180の国と地域となった。2013年時点では174の連盟が所属している。
男女のジュニア世界選手権も組織している。

現代ハンドボール情勢

ヨーロッパ大陸で最も人気があり、サッカー・バスケットに及ばないものの、スポーツ人口調査で上位に位置する国もある。
ハンドボールは極東、北アフリカ、ブラジルでも人気がある。

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